里山再生プロジェクト:楽農倶楽部、里楽通信

さとらくつうしん

「10年後の農業を考えるアンケート調査」

里楽が生まれる母体となった「担い手座談会」という会がありました。この会が2009年4月に実施しました「10年後の農業を考えるアンケート調査」、以下はこのアンケートの集計です。多くのご意見をいただきありがとうございました。

A:無関心・反対 (13件)

  1. 集落営農については、現在のところ関心がないというかわかりません。
  2. できる人はやってください。一人百姓で売るようなものはできません。
  3. 棚田オーナー制度や農家民宿、安全な農作物の宅配等は、無理。机上の空論でしかない。

B:体験学習 (7件)

  1. 収穫体験ツアー等、良いと思う。定年者で管理をしては。
  2. 収穫体験ツアーは、ものめずらしく感じ、理想のように思われるが中途半端ならするべきでない。トラブルのもと。
  3. 収穫体験ツアーも収穫だけでなく、土手の草刈りなど一体で考えてほしい。

C:農家民宿 (62件)

  1. 農家民宿について、農業活性化、振興につながるなら良いと思う
  2. 農家民宿について、一定の考えは理解するが安全や衛生面をどうするかだ。
  3. 農家民宿について、宿泊できるような場所が増えれば日帰りではなく山添村を満喫してもらえる
  4. 農家民宿も悪くはないが、村内でそれに踏み切れる人が何人いるか。あなただったら、うちのようなあばら屋にお泊まりに来ますか?
  5. 投資が必要であることを認識しなければならない。実際やってみないと。しんどいだけ。農家民宿も一時的なもの、話題性だけ。
  6. 農家民宿は面白いとは思うけど、家が古いから駄目だな。

D:直売について

a 賛成意見 (90件)

  1. 直売機会には参入する。生産に意欲が出ると思われる。
  2. 自分で価格を決める手法は、自分の作った生産物を他者に値段を決めてもらっていた今までの価格システムを変えるいい手法であると思う。
  3. 直売について、需要があるなら拡大すべき。消費者も安心できると思う。
  4. 私のように会があることを知らない人も多いと思う。もう少しアピールしてはどうですか。
  5. 出勤時に買える、とか、帰宅時に買える、とかだと利用者も多くなると思う。

b 中間意見 (50件)

  1. 共同で直売する機会について、自信のある物が採れたときな参入したい気持ちになると思う。
  2. 共同で直売する機会があっても家族が食べる分程度しか作っていないのでわからない。
  3. 安全な野菜をと思うのは皆同音であって、競争を煽るような政策では違う方向に(農業をつかう)行かぬよう監視も大切である。
  4. 直売について、ネットワーク作り(知らない人が多いのでは)
  5. 新たな直売施設をつくるべきだ。手数料を取られて売る必要はない。自分で開拓できるだろう。

c 反対意見 (65件)

  1. 共同で直売する機会があっても作付面積不足のため参入できない。
  2. 共同で直売する機会があっても食の安全の維持が確保できない。また、年齢的にも無理。
  3. 共同で直売する機会があっても商品価値に自信がないので直売しても売れ残るだけだと思う。
  4. 直売システムについて、誰でも参加できる組織なら良いが、一部の者が良い組織は必要ない。
  5. 直売機会には参加しない。共選と規格等の統一品がなかなかできないと思う。

E:宅配に付いて

a 賛成意見 (96件)

  1. 無農薬や有機栽培と思い野菜を作っているが、なかなか売れない。立派な野菜を作り、産直、宅配を今以上に考えると良い。
  2. 安心・安全な農作物の宅配は良いと思う。良い作物を作ったら自信を持って自分の足で自ら販路を開拓して来い。もし、自分が農業で飯を食っているとしたらそうする。
  3. 平成10年頃から山添村ふるさと便を50軒くらいに宅配しました。非常に好評でしたが中止しました。
  4. 受注栽培による宅配システムとは良いと思います。私たちの直売所でもよく注文を受けますが、 メンバーが少ない上高齢で対応に苦労しています。

b 中間意見 (67件)

  1. 受注宅配について、山添村では、茶、米については対応できるだろうが、他の作物については無理であると思う。
  2. 受注宅配は、その年の気候変動により生産、品質にバラツキがでるので、大量販売には問題があるように思う。
  3. 農作物の宅配について、米しか判らないが食については重要と思うし その組織作りが必要
  4. 受注宅配は、不作時、集金等、不安解消できるアイディアが必要。
  5. 受注宅配について、コスト高になり、難しいように思うし、農作物は一度にたくさんとなると夏場は特に、葉っぱものはいたみやすいからどうかと思う。

c 反対意見 (13件)

  1. 安心・安全な作物は、無農薬・無化学肥料で作るので大変な労力が必要となり厳しいと思う。
  2. あらかじめ注文を受けた作物を収穫時点で宅配するシステムというのは、現実的には難しいと思う。
  3. 安心・安全な農産物の宅配は、取り組んで本当に需要があるだろうか?スーパーで十分だろう。送料まで出して。

F:将来に付いて

名産物 (3件)

  1. 山添村のブランド農作物を創出し、産地と消費地を直接つなぐシステムで生きる農家が少しずつ増えている山村。

景観 (57件)

  1. 10年後の村の農業のために、耕地整理をして美しい田園風景になってほしい。
  2. 10年後は、少子高齢化がますます進み、定住者が少なくなり、農地が荒れて耕作放棄地が増えている。加えて獣害もひどくなり、耕地整理した田畑でも耕作放棄が増えている。耕作放棄地をなくし、森林を整備し、美しい農村景観を維持すべきである。
  3. 高齢化が進み農業の後継者がいなくなってきているかもしれませんが一方で都会の人は田舎暮らしや野菜作りをあこがれ村に移り住む人が増えるかもなので村の発展を願い、昔ながらの田園風景に戻っているように願いたいです

貸農園 (96件)

  1. 棚田オーナー制度等は、世話をする者が大変。
  2. 棚田オーナー制度等は制度としては大変よいことであるが、利用者は少ないと思う。
  3. 滞在型貸し農園を作る予定で各地を視察しましたが、一部の反対で実現しませんでした。今でも夢はあります。
  4. 棚田オーナー制度等は、借りた方が毎日管理に来るわけじゃないので、大変だと思う。
  5. 棚田オーナー制度や貸し農園等については賛成です。村を宣伝し、希望を募れば。
  6. 棚田オーナー制度等について、仮設トイレや手洗い設備、土手の草刈り等、思わぬ出費がかかりそう
  7. 棚田オーナー制度等は、土地提供者と借主、利用者間での経営管理等問題点の研究が必要。
  8. 農業ブームをうまく活用して農地の貸し出しや、農業体験などのイベントを多く開催して村をアピールしないと、人口も少ないのに農業をする人が減るのは当たり前。努力が足りないし、村全体が他力本願のように思える。

廃校舎 (105件)

  1. 廃校舎の利用に積極的に取り組むべきで、耕作、収穫から調理まで人員を確保し活動をすれば良いと思う。
  2. 廃校舎等を利用した農産物の加工等で働く場を確保し、ネット販売等で収入を得ようとする取組は施設の有効利用と雇用の確保ができていいと思う。
  3. 廃校舎を利用した農産物の加工等で働く場を確保し、ネット販売等で収入を得ようとする取組について、山添オリジナルな産品を作っていくべきだ。ただし、加工物については、安全面、衛生面でリスクが大きいのでかなりの設備資金が必要。
  4. 猪の肉の加工販売施設もあればもっとみんなが猪を捕ると思う。

獣害 (15件)

  1. 農地は、イノシシによる害がなくならず荒れ放題になっている。
  2. 害獣が増えすぎ、対策にコストがかかり農業をやめる人が増える、柵などの補助金より、もっと積極的に頭数が減るように駆除してほしい。捕獲した猪の販売ルートをつくってはどうか?

農薬 (1件)

  1. 農薬等の使用を抑えた農業を今後とも続けたいと思っている。

収入 (11件)

  1. 農地が荒れ放題になる。農業で生活できるだけの収入があるべきだ。
  2. 現状では採算が取れない後継者には安定した現金収入の道を選択してほしい
  3. 物価の値上がりにもかかわらず農産物の価格が安い。農業をやめるのも無理はない。ほとんど高齢者だけの農業。まったく仕事ができない。耕地

雇用 (7件)

  1. 田んぼなどは荒れてくると思う。家も空き家が増えると思いますので、山添村で家庭菜園付きで永住したい方を受け入れたり、村外へ出ないような若者就職支援を行政として行うとよい。
  2. 6年後退職したら会への参画を考えていきたい。
  3. 村営農業会社を作り、草引き作業程度なら老人でも協力できます。

集落営農 (81件)

  1. 個人でなく、同じ生産者が寄って農作物を作れば食物自給、安全性、解雇者の就業、高齢者の軽労働等開けてくるのではないでしょうか。枯れた草原でなく、水の張った田んぼを10年後も見ることができればと思います。
  2. このままでは、整備された優良農地ですら荒廃する。早期に独自性のある営農組織と米の流通システムを構築する必要がある。 これまで唱えられてきた集落単位の営農組織は、なかなかまとまりにくいのが現状である。
    (個人主義、ねたみ、小規模がゆえの投資額の増大)。極端ではあるが、村営の営農組合としての規模を考えた方が良いかも。
  3. 集落営農組織を利用する。できるだけ、こうした組織が立ち上がり農地を利用してくれることを望む。
  4. 山添村は、中山間地のため、耕作面積の割に管理面積が多く利益が少なく集落営農組織ができても成り立たないのでは。
  5. 優良農地は集落の誰かが耕作するだろうから集落営農組織といっても少人数になるかも。農機具など同時期使用が多いし各自持っているので。
  6. 田畑を荒らさないで活用していきたい。一人では無理なことも集落営農組織があれば可能となるので利用、参画したい。

継続農業 (43件)

  1. そこそこの管理はされ続けると思う。荒れ放題にはならない。村内で農業のみで生活するのは楽ではない。経営という考え方をしっかりしないとダメ。一般企業ではあたりまえの考えだが、補助金や制度に頼っているようでは・・・・今の大方の農業者は甘いと思う。
  2. 私は味のよい米を作ることに専念しております。お客様がどんどん付き、自家米もないほどです。今後は更に拡大していきます。
  3. 食の安全、安心のため、今後とも農業を続けたいと思う。
  4. 茶園の整備を兼ねて今後も農業を続けようと思っている。水稲は、土地を荒らしたままではよくないので復活していきたい。
  5. 現在茶畑は他人に耕作してもらっているが、家の近くの田畑で自給+αは体の続く限りやっていきたい。

耕作放棄 (36件)

  1. 高齢化に伴い、不便なところから耕作を放棄するようになると思う。農業からの収益がある程度得られれば存続可能。
  2. 行政機関の無策と担い手の高齢化による耕作放棄地が増え続けているため、早急な対策が必要。
  3. 跡継ぎがいない老人家庭です。10年以内に農業を廃業します。
  4. 親は高齢となり、自分は会社勤めをしているため、4〜6年以内には農業をやめる。

営農委託 (4件)

  1. 一部の農地は荒れると思う。委託栽培の充実。稲作の請負システム。農機具のリース方式等考えなくてはならないと思う。

後継者 (15件)

  1. 耕作放棄地のない田園風景が戻れば理想的であるが、後継者のいない現状では無理かと思う。
  2. この先、若い人たちの後継ぎが農業をやっていかないと思う。
  3. 今のまま営農しているところと、荒れ放題になっているところが極端に二極化している。われわれの地域は、後継者もなく荒れ放題になっている。地域の位置、環境から現状維持が精いっぱい。

対策 (18件)

  1. 今の状態ではいけないと思う。退職された方々で耕作放棄地等、また、通ずる農道管理を行い、今までの状態に努力して、 住みよいむらづくりに取り組んでいく。指導と助成金等の励みになるようにしていただきたい。自給食の増産につながり、また、直売等に力を入れて皆皆の生産品を、より良い、安全にて頑張って指導していただきたい。強度の村作りになると思う。
  2. 大型農業機械が入れられる農道等の整備等、土地に適した農作物を作り特産物として産地直送を行う、
  3. 年中栽培できるハウス栽培など行い有機栽培等で肥料代等を減らすことが必要である。

施策 (13件)

  1. 10年後の農業、農村について、今頃になってこんな項目でアンケートするのは遅い。時機を逸している。全国で村おこし、活力ある村おこしに取り組んでいる現況をメディアは報じている。本村では無計画だ。行政の責任を自覚されたい。
  2. おそらく、現状(農業、景観)維持がいいところ、人口、年齢社会情勢等を考えるとダウン以外はない。小自治体での改善は無理、担い手重視の農業施策では無理、山添村の様な立地では自給的兼業農家+村外農業愛好家を含めた施策が必要。 人を集めることが大事。 

山添村、里山再生プロジェクト:楽農倶楽部=里楽(さとらく)

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